より高速・高性能にバージョンアップ  

ドライバーモニタリングシステム向け画像認識ソフトウェア

FaceU(R) for DMS Ver.2.8のライセンス提供を開始

パナソニック株式会社の社内ベンチャー制度にて設立したPUX株式会社(代表者:深江 秀和)は、2019年10月1日より、自動車部品メーカ様および自動車用品メーカ様向けに、ドライバーモニタリングシステム(以下、DMS)向け画像認識ソフトウェア FaceU(R) for DMS Ver.2.8のライセンス提供を開始いたします。

 

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当社では、2013年からDMS向けの画像認識ソフトウェアの開発に取組んでまいりました。 2018年から、国内外の大手自動車部品メーカ様、自動車用品メーカ様の量産車向けDMSにFaceU(R) for DMSをご採用いただき、自動車メーカ様3社4車種向けに累計約7万台の出荷実績(2019年8月末時点)を誇っています。

 

交通事故低減のために、よそ見、注意散漫、居眠り、姿勢崩れなどのドライバーの状態を検出し警告を出すドライバーモニタリング機能が求められています。さらに、Euro NCAPに代表されるアセスメントプログラムや車の自動運転化の流れを受け、2020年以降DMSは本格普及期に入ると見込まれています。

 

FaceU(R) for DMSは、IRカメラやRGBカメラの画像から、人の頭部位置、顔向き、視線、まぶたの開閉度、眠気などの検出と、個人を認証する機能を有し、ドライバーモニタリング機能(よそ見、注意散漫、居眠り、姿勢崩れなどの判定やドライバー認証)にご利用いただける画像認識ソフトウェアです。

 

今回ライセンス提供するFaceU(R) for DMS Ver.2.8は、より多くの実環境データに基づき、ロバスト性、認識精度を更に改善しながら、従来版同様の低処理負荷、省メモリーサイズを実現しています。また、当社の乗員状態認識ソフトウェアと併用いただくことで、携帯電話操作などの危険行為や喫煙行為も認識でき、お客様の高度なDMS製品開発に貢献いたします。

 

当社は量産車における採用実績で培った経験と技術を元に、今後もFaceU(R) for DMSの高性能化、高機能化を実現し、お客様のDMS開発を支援してまいります。

 

 

■FaceU(R) for DMS特長

1. 省資源かつ高性能

従来の統計的解析手法と、新たに開発したDeep Learning高速推論エンジンを組合せ、コンパクトかつ高性能を実現。GPUやFPGA、NPUは必要なく、比較的安価なCPU(例:ARM Cortex-A7 1GHz x 1)のみでもリアルタイムな処理が可能。

 

2. 広範囲な顔向きでも検出可能

検出有効範囲:Yaw -90~+90度、Pitch -40~+70度(図1)

カメラ設置位置の自由度が高く、様々な車室内機器との組合せが可能(図2)

図1:検出有効範囲

図2:組み合わせ可能な機器例

3. 低画質に対する高いロバスト性

明るさ、低解像度・ぼけ、ノイズ等不鮮明画質に対しても高精度に認識(図3)

比較的安価なカメラ、少数の光源でも動作するためシステムコスト低減に貢献

明るさ

低解像度・ぼけ

ノイズ

 

図3:低画質に対する高いロバスト性

■お問い合わせ先

PUX株式会社 営業部 見舘(ミタテ)、黒田

電話:03-3431-2490

お問い合わせURL: https://www.pux.co.jp/contact/

 

■PUX株式会社について

2012年4月2日にパナソニック株式会社からスピンオフしたベンチャー企業です。

画像認識技術の研究開発、ミドルウェア、アプリケーションソフトウェアの開発・販売、及びライセンス事業を行っています。

PUXは、映像・画像から価値ある情報を抽出し、パートナー企業とともに、お客様に新たな気付きや驚きを提供し、快適な社会の実現に向け貢献していきます。

ホームページURL:https://www.pux.co.jp